生物エコ部 メダカの地域個体群の検証@神戸女学院大
2022/08/22
生物エコ部は,猪名川水系の生態系について生物調査を行っています。
最近よく耳にする「地域個体群」というものについて,神戸女学院大学 人間科学部 の 横田弘文 教授に教わってきました。
昔は「メダカ」とひとくくりにされていた小さな魚ですが,その遺伝子を調べることで,地域ごとにいくつものタイプに分けることができます。
そのため,「同じメダカだから」という理由で他の地域のメダカを放流してしまうと,その地域特有の遺伝子が失われることにもつながります。
「国内外来種」や「遺伝子かく乱」とよばれるこの現象は,既に日本の至る所で起きており,「遺伝子汚染」と表現されることもあるほど大きな問題になっています。
生物エコ部から横田先生にお願いをして,池田市で採取した系統不明のメダカが,本来はどの地域に住んでいるメダカに近い遺伝子をもつのかを調べていただきました。
実際の実験には何日もかかるのですが,今回はその最後の検証を横田先生,研究室の大学院生,生物エコ部の部員で行いました。
その結果はなんと……近い集団はあるものの,もしかすると新しい集団の可能性もあるそうです。
今後の研究に期待ができそうですね。
詳細は文化祭で,3階 社会科教室で発表させていただきます。
ご指導くださった横田先生,大学院生の皆さん,ありがとうございました!
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